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2014年9月12日
兵庫県赤穂市で水道配水管の洗浄を行いました

9月3日深夜から4日未明にかけて、藤野興業株式会社(大阪府富田林市)が兵庫県赤穂市において水道配水管の洗浄を行いました。水道配水管の洗浄は国内では初めての実績となります。

洗浄対象は昭和46年敷設のダクタイル鋳鉄シールコート管Φ150で、洗浄区間は720m。シールコート材が経年劣化で剥離し、周辺住戸の水道メーターのストレーナーに詰まり出水不良が起きており、赤穂市上下水道部水道課では定期的な点検・清掃を行っていました。同水道課では根本的な解決方法を検討する中で「アイスピグ管内洗浄工法」の情報を入手し、アイスピグ研究会会員の藤野興業にデモ洗浄を依頼することになりました。

作業は周辺地域の断水後、事前の管内カメラ調査、ウォーターフラッシングを行い、続いて管内に特殊アイスシャーベットを注入してアイスピグを形成し洗浄を行いました。特殊アイスシャーベットは製氷拠点の富田林市からデリバリーユニット車2台(各2.2t積載)で輸送されましたが、現地到着後の品質検査では含氷率(氷の割合)は80%とほぼ製造直後とそん色のない品質を示しました。洗浄開始後、回収口からは茶色く濁ったシャーベットが排出され、徐々に透明になっていく様子が観察されました。

 トラックからアイスシャーベットを注入 小.jpg042赤穂市 小.jpgアイスピグの洗浄後 小.jpg

 

 

洗浄後の管内カメラ調査で洗浄効果を確認し、最後にウォーターフラッシングを行い終了しました。カメラ調査では入口付近に若干汚れが残っているものの、管内がきれいに洗浄できていることが確認されました。

サンプル水で洗浄効果を比較 小.jpg施工後に管内をカメラ調査 小.jpg

 

 

今回のデモ洗浄で、アイスピグ管内洗浄工法が水道配水管でも充分効果があることが確認できました。今後水道分野へのPRを強化し、配水管洗浄の実績を増やしていきたいと思います。

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